山崎ナオコーラ(河出書房新社)
Web連載時から読んでいた育児エッセイ。
書籍化にあたり書き下ろしも多くて嬉しかったです。
一般的な子育て論や世間で言われていることに違和感を覚えることがある。
そんな瞬間にちゃんと立ち止まり、馴染まない部分と向き合い、心を開いて正直に言葉を紡ぐ著者の姿勢がとてもいいです。
いま目の前にいる子どもと目を合わせ、自分たちが信じるやり方で子どもと家族を育てていきたいと思いました。
人に会いたい、人に会いたい、と思って生きてきた。
なぜ赤ん坊を育てたいのか? その問いについて深く考えることのないままここまで来てしまったが、寂しいからと子どもを欲しがってはいけないのは重々承知しながら、やはり寂しさから逃れたかった。
(「人に会うとはどういうことか」より)
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