国境のない生き方

ヤマザキマリ(小学館新書)
漫画『テルマエ・ロマエ』の作者によるエッセイ。
14歳で欧州一人旅、17歳でイタリア留学。
住んだところは、イタリア、シリア、ポルトガル、アメリカ。

本も旅も人生を豊かにするものだとみんなわかってるけれど、
さらに「教養に経験を積ませる」とこんな生き方になる、
と著者自身が体現してみせている。

ヴィオラ奏者のお母さんがさらにパワフルで魅力的。
娘2人を連れて東京から北海道に移り住む。
「じゃ、行くわ」で成田まで車をぶっとばし、そのまま日本縦断の旅へ。

閉塞感があって息苦しくなってしまったら、移動してみたらいい。
自分がいま本当に必要な栄養分を見極めるために。
改めて、漫画の方も読んでみたくなりました。

「他人の目なんて気にしなくてもいい」というのは、子どもたちにもずっと言っていました。「他人の目に映る自分は、自分ではないのだから」と。
 だから揺るがなかった。何より母自身が一生懸命生きているのが伝わってきたので、子どもたちも「この人は信頼できる」と思っていられた。




▲a piece of cake 4u▽

ひと切れのケーキの力を信じて。 from岡山