観察する男

想田和弘(ミシマ社)

2月5日に岡山で行われた『安倍政治を「観察」する』映像トークライブ、

2月6日に広島で行われた映画『牡蠣工場』先行上映&トークショーに参戦。

そのときに本を買ったのでサインを戴くことができました。


自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。

そんな監督を逆観察した本書。

監督自身のことや観察映画の出来上がる過程がわかり面白かった。


映画はDVDで『精神』を観たので、

次は『選挙』を観てみたいなぁと思っています。


 観察が自分を守ってくれるというところがあります。仏教でもそう言われているんですよね。観ろと。怒っている時は怒りを抑えようとするのではなくて、観察しろと。たぶん欲もそうで、自分にとって何かよくない感情が湧いた時に、その感情を抑えようとするのではなくて、観ろと。観ることによって、なぜかその感情が沈静化されていく。不思議なくらい効果がある。実際にやってみるとおもしろいですよ。(「編集の目的は何か?」より)