「育休世代」のジレンマ

中野円佳(光文社新書)
まさに育休中で、
著者が定義するところの「育休世代」の私にとっては、
とても他人事では済まない話。

これからの職場復帰、保育園の待機児童問題、
「仕事と家庭の両立」、仕事のキャリア、全国転勤、、
あー、考えるだけで倒れそう。。

産休・育休や育児支援の制度が整ったかに見える今、
それでも女性の多くが復帰後に会社を辞めていくのは何故か、
が本書の問いである。

本書に出てくる15人のケースだけでも、
ジェンダー経験、職場環境、育児資源が(ある程度の傾向はあるものの)バラバラで、
女性の生き方の多様さを改めて感じた。

社会は弱者に合わせて制度を整えるべきだと思うし、
私自身も仕事をずっと続けていくと決めている以上、
多様な生き方、働き方の中の光る一粒でありたいと思う。

 「自分で選んでいる」の内実は、既存社会の構造や本人が置かれている状況を所与のものとして、選ばざるを得なかったり、選ばされているものであったりする可能性がある。
 人の選択には、社会規範をどの程度内面化しているかということも大きく影響を与える。
(1章『「制度」が整っても女性の活用が難しいのはなぜか?』より)




▲a piece of cake 4u▽

ひと切れのケーキの力を信じて。 from岡山