吉本ばなな（毎日新聞出版）
きゃー！！
Twitterでこの本のことを短くつぶやいたら、
吉本ばななさんご本人からリプライが来たー！
熱狂的なファン、というわけではないけど、
好きな本が何冊もあるのでうれしい。
毎日新聞で連載していたものをまとめたエッセイ集。
一篇は3ページと短いのに、
短編小説のようにすぐに世界に惹き込まれる。
この人の文章を読んでいると、時間の流れがあるべきテンポに戻る感覚がある。
忙しくて毎日を味わえていなかったり、逆に退屈で間延びしてしまっているようなとき。
あ、そうだ、これぐらいの速さがちょうどいいんだ、と思い出させてくれる。
「日常」を大切にする、というのが私の今年のテーマでもあり、
そのためのヒントが散りばめられていました。
でも、今はほんの少しだけ違うのだ。
今のこの幸せを思いつめず「一日でも長く続きますように！」と力んで祈るのでもなく、いっしょに、そうっとそうっと、生きていく。
今日は今日、明日は明日。
そのときが来るまでの時間を少しずつ割っていって、しっかり幸せを味わう。
悲しい変化があるごとに、そのときからの時間をまた小さく割っていく。
（『「だんだん」の味わい』より）
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