写真で伝える仕事

安田菜津紀(日本写真企画)
TV「サンデーモーニング」で知ったフォトジャーナリストの安田さん。
写真で伝える仕事の中身、世界各地で会った子どもたち、
そして中高生へのメッセージとは。
渋谷敦志さんが撮った、アンゴラの難民キャンプで生き抜く、
お母さんと赤ちゃんの写真。
初めに見たのがいつだったか忘れてしまったけど、いま改めて見ると、

心臓をつかまれたようにとても、とても痛い。


お母さんの目線、瞳の色、赤ちゃんの腕の細さ、それでも生きようとする力。。

この赤ちゃんと、本書に出てくる子どもたちと、
私の息子の違いはほとんどなくて、
私の息子が彼らでなかったのはほんの少しの偶然なんだと思う。

ジャーナリストが哀しい犠牲となる度、
「自己責任」という冷たい言葉が叫ばれる日本。
親となり、その喜びも悲しみも知り始めた自分に何ができるのか、
静かに突きつけられたような気がした。

 厳しい現状を知ってしまったために、苦しい気持ちになるかもしれません。ただその苦しみと少しずつ向き合っていくのか、それとも知らないまま過ごし、知らず知らずのうちに誰かを追い込んでしまうのか。本当に“豊か”な生き方はどちらだろう?それは今でも仕事を続けながら、自分に問い続けていることかもしれません。



▲a piece of cake 4u▽

ひと切れのケーキの力を信じて。 from岡山