児玉博(文藝春秋)
お正月、数年ぶりに再会できた友人に紹介してもらったノンフィクション。
西武王国を築いた堤一族の繁栄と没落の歴史。
王国が巨大になればなるほど、その周りに生じる歪みも大きくなっていった。
それが、堤清二を始めとする家族が背負っていた
「業」であり「矛盾」であったのかもしれない。
ノンフィクションってほとんど読んだことなかったけど、
よく考えたらテレビのドキュメンタリー番組好きだし、
途切れ途切れでも読みやすいからいいな。
良質なノンフィクション求む。
「それでもやっぱり父がね、命がけで守ろうとしたものを、子供としては守ってやりたいと思うものなんです。父が命をかけたんですよ。何だかんだと、批判はされました。罵倒もされました。本当に色んなことを言われたけれど、父は命をかけたんですよ。それを息子は守ってやりたいと思うんですよ」
(「堕落した父」より)
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